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2003年、枯れ木のような枝を境に、それぞれ左右の枝に花をつけていた桜は、その姿を大きく変えていました。
残っているのは片方の枝だけで、病んでいた枝と共にもう片方の枝は切り株に姿を変えています。 それでも、残された枝に咲き誇る花は、まだ、蕾を残した満開直前の模様で、遠目にも美しい花の盛りを迎えていました。 しかし、反対側に回り込んで、桜が置かれた現状の厳しさをまざまざと見せ付けられました。 下側の枝の先に、花が見られないのです。 桜には、４本の支柱が添えられていますが、花のない枝を支え続ける２本の柱までもが、痛々しく見えました。 もしかしたら、来年はもっと厳しい姿を覚悟しなければならないのかもしれません。 見学者の後ろから覗き込むように姿を見せている桜は、手前の桜の二世です。 |