 (撮影 2002年12月13日夕刻 静岡県熱海市) |
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上の道路からヒマラヤ桜をのぞきこんだ時、「すっかり緑に変わってしまったのか？」と思えたのは、その花の量の少なさからでした。 昨年、花が付いていないように思えた枝は、幹の半分くらいを残して切断されていました。 また、以前から枯れ木のような状況になっていた横枝を含め、数ヶ所で切断のあとが見られました。 訪れた日は、足もとに散る花弁もまばらな、満開散り始めの頃でした。 しかし、全体を覆う花の量は、枝を失って花の厚みがなくなった今は、一昨年の３分の２、いや、それ以下かもしれません。 画像をご覧いただければおわかりのように、一番高い枝先も花をつけていません。 暮れていく風景と共に、自分の心も夕闇に染まっていくのがわかりました。 後日、熱海市の観光協会の方にヒマラヤ桜のことをたずねたら、市役所担当部署の回答としてコメントをいただきました。 全文を正確に覚えていませんが、内容は次のようなものでした。 「2002年夏に樹木医の診断を受けたところ、病気の箇所が見つかりました。 その後、木の勢いを失わない程度に病気の枝を切断し、治療を行いました。今後も様子を見守り、大事にしていきます」 見守る人がいる以上、あとは、ヒマラヤ桜の生命力を信じて、元気になることを祈るばかりです。 |